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通信制高校とサポート校はどう違うの?
通信制高校について
高等学校の通信制課程や定時制課程は、昭和23年の学校教育法制定時から設けられている制度で高校に通学することができない青少年に対して、通信の方法により高校教育を受ける機会を与えるために制定されました。通信制高校を卒業することによって高校の卒業資格を取得することができ、高校の卒業資格は、全日制の高校と同じように履歴書などに記載もできます。全日制高校・定時制高校・通信制高校のそれぞれの生徒数は、2017年度の文部科学省の調査によると、全日制高校が約320万人・定時制高校が約9万人・通信制高校が約18万人です。少子化の影響で高校生の数は減っているのに対して通信制高校の生徒数は増加し、高校生の19人に1人は通信制高校に通っています。通信制高校は、「学校が合わない」等の理由で不登校になってしまっている高校生の受け皿となっている他、芸能活動やスポーツ活動や仕事で通学の時間が取れない高校生の受け皿ともなっています。通信制高校に通う生徒数が増加しているため、近年では、学校法人の通信制高校の他にも、株式会社が母体の通信制高校も開校しています。
サポート校について
サポート校は、通信制サポート校などの呼び方をする場合もありますが、通信制高校とは異なります。通信制高校では、高校の卒業資格の取得を目指すことができるのに対して、サポート校に通ったのみでは高校卒業資格の取得ができません。学校教育法では通信制高校が高等学校として認められているのに対し、サポート校は、高等学校として認められていません。サポート校の目的としては、通信制高校に通っている生徒が高校の卒業資格を取得できるための勉強を補助したり、生活面の相談にのったりすることです。サポート校に通う際には、サポート校が提携をしている通信制高校に同時に入学をして高卒資格の取得を目指します。費用は、通信制高校とサポート校の両方が発生します。また、サポート校の中には、通信制高校の卒業をサポートする学校の他に、専門学校で学ぶような「美容」や「調理」や「芸能」や「デザイン」や「音楽」等の専門的な技術を取得できる学校もあります。そのようなサポート校に入学した場合も、その学校が提携をしている通信制高校に同時入学をすることで、高校卒業資格の取得ができます。