通信制高校の基礎知識

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通信制高校の転入と編入について

「転校」というと、小学生や中学生や高校生で経験をしたことがある方も多いかと思いますが、「転入」や 「編入」については、聞いたことがあってもその違いを分からない方も多いかと思います。 そのような方のために、「転入」と「編入」について解説をします。

目次
通信制高校の転入と編入について

転入とは

高校に在籍中の方が別の高校へ入学することを転入といいます。転校とほとんど同じ意味です。前の学校に在籍していた際の取得済みの単位は、通信制高校に転入をしても単位として認められます。転入の場合は随時、募集をしている通信制高校が多いため、同級生と同じタイミングで高校を卒業することも可能です。高校へ在籍中に別の高校へ通うことを検討している方は転入がおすすめです。

編入とは

高校を中退をした方が別の高校へ入り直すことを編入といいます。通信制高校へ編入をした場合、前の高校で最後まで履修していた単位のみを引き継ぐことができます。転入の場合は随時募集の通信制高校が多いのに対して、編入の場合は入学時期が年に2回や4回のみの学校が多いです。そのため、高校を中退後にすぐに別の通信制高校に編入をしたとしても希望の通信制高校の募集時期まで待たなければならないため、同級生と同じタイミングで卒業をするのは難しくなります。

転編入の場合の単位数の注意点

全日制の高校の多くは学年制を採用し、単位認定は学年末が一般的で、1年を通して授業やテストで合格して取得できる単位数は30単位です。1学期・2学期・3学期と別れている3学期制の高校が多いため、学期毎に単位が認められていると勘違いをしてしまうことが多いと思いますが注意が必要です。(少数ではありますが、前期と後期の2期制を採用している全日制の高校の場合は、前期のみで単位を取得できる科目がある場合もあります。)
例えば、全日制の高校に通っている高校生が2年生の時点で取得している単位数は30単位で、3年生の時点で取得している単位数は60単位です。
※取得している正確な単位数は、在籍(又は在籍していた)高校で確認が必要です。

通信制高校を卒業するまでに必要な単位が74単位のため、高校2年生で通信制高校に転入をした場合に必要な残りの単位数は44単位で、高校3年生で転入をした場合に必要な残りの単位数は、14単位になります。

学校によって異なりますが、通信制高校で1年間で取得できる単位数の目安は、25~30単位程です。そのため、学年の後半になって転入をしたとしても、同級生と同じタイミングで卒業ができずに数か月遅れてしまう場合があります。 例えば、高校2年生の12月に通信制高校へ転入をした場合に取得済みの単位数は高校1年生 で取得済みの30単位です。前の高校で4月から11月まで2年生として在籍していた期間の単位数は認められないため、高校2年生の12月から卒業までの残りの期間で44単位を取得ができずに卒業が数か月遅れてしまう場合があります。大学の進学や就職等を検討をする場合には注意が必要です。