通信制高校の基礎知識
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通信制高校の役割について
高校の定時制・通信制教育は、戦後、就業等のために全日制の高校へ進学できない青年に教育の機会を提供するものとして制度化されてきましたが、経済の発展により近年では就業しながら学ぶ学生が減りその役割が変わってきました。現在の通信制高校とは、どのような役割になっているのでしょうか。
不登校の生徒の受け入れ先としての通信制高校
文部科学省の資料によると平成28年度の不登校の高校生の人数は、48,579人で1000人あたりの不登校の生徒数は14.7人です。また、この中で90日以上の欠席をした生徒は、23%です。
また、高等学校における中途退学者の割合は下図のようになっています。中途退学者の人数は、47,623人で、その割合は1.4%です。
高校中退者のうち、学業不振を理由にあげた方が3882人(8.3%)、学校生活学業不適応が15,940人(33.5%)、進路変更が15,940人(33.5%)です。
小学生や中学生でも不登校の生徒も数多くいて、高校でも約5万人の方が不登校です。
不登校の理由としては、学校生活に順応できない場合やいじめ等の理由もあります。
不登校になった生徒の中には、平日に毎日通う全日制の高校には通うことが様々な理由で難しい高校生が数多くいるため、通信制高校はその受入れ先としてもなっています。
高校生の心理的な面のサポートができるように、カウンセラーがいる通信制高校も数多くあります。
将来の夢を目指す近道としての通信制高校
全日制の高校に通うことが困難な高校生をサポートする他に、通信制高校の役割としてここ数年で注目をされているのが、将来の夢や目標を目指す近道として通信制高校に通うという点です。中学生や高校生のうちに自分自身の夢や目標を見付けている学生の場合は、高校に通いながらそれらについての勉強ができたりスキルを磨くことができれば将来にとって非常に有利になります。
そのため、通信制高校の中には、ヘアメイクやプログラミングや芸能や料理や介護や医療やスポーツ等の様々な専門的な事柄を学べるコースを設置している学校が増えています。
それらの専門的な事柄を学ぶことが単位として認定されるため、将来の夢や目標を目指しながら高校卒業資格の取得が可能です。
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